<デザインの現場から>佐川美術館見学

前々から気になっていました、滋賀県にある琵琶湖湖畔の佐川美術館に行ってきました。

平山郁夫佐藤忠良、樂吉左衞門の3方の展示室を備えた、竹中工務店設計の美術館です。

この建物に行きたかった理由は、水盤に浮かぶような建物と深い軒の関係を体感したかったのと、建物が醸し出す凛とした雰囲気の要因がどこにあるのか興味があったのです。

実際に見てみると深い軒は、周辺の商業的な建物をある程度みせないようにコントロールし、軒の下を歩く人と水盤(水、反射した空、音などの自然)との親密性を高めているように感じました。

外壁は杉型枠のコンクリート打放しに三角型のリブを設け水平性を強調。建物が水盤になじむように建物が低く感じられることを意図していると思われます。

水盤の端部は、鏡のように反射する水盤を実現するために(勝手な予想ですが)、水面に余計な波をたてないように、三角形に加工された御影石が用いられています。

いろんな細部がきっちりと抑えられており、凛とした雰囲気を出すことに成功している、良質な建築であるように思いました。

ですが、佐川美術館はこれで終わらないのです。
私が心震わされた空間が、この建物の一番奥にあったのです。
続きは次回お知らせさせていただきます。



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