消費税増税について<設計の現場から>

マイホームをお考えの方にとっては「消費税増税」が関心事になってきた時期でないでしょうか。

今回は、LIFEVISTAの考える消費税増税について書きたいと思います。
結論から申しますと、
マンション・建売住宅など完成したものの購入は、あわてず急がない。
注文住宅や設計事務所での家づくりをお考えの方は増税前に。

ニュースやインターネットの情報、ハウスメーカーさんのチラシ等では、「マイホームは増税前に!」あるいは「焦りは禁物。貯蓄に専念して」など様々な情報が飛び交っております。その中で何を信じたら良いのかという気持ちの方も多いのではないでしょうか。ですが、よくよく読んでみると、買うべき家がマンションなのか一戸建て住宅なのか、中古住宅なのかが混同されているように思います。

「マイホームは増税前に!」という意見は、普通に考えて当たり前のことで、2000万円の家でも3%増税されれば60万円、5%ですと100万円も負担が増えます。子供の成長に合わせここ数年でのマイホーム購入をお考えの方にとっては大きな差であると思いますので、増税前の方がメリットがあると考えれます。

一方、「焦りは禁物。貯蓄に専念して」という意見には二つの理由があると思います。
ひとつは、貯蓄が十分で無い状態の場合で購入に踏み切りその後の家計の計画が窮屈になってしまうよりは、政策に焦らされず、しっかり貯蓄して、家計の見込みがたってから購入しましょうという考えです。
もう一つは、増税後に買い控えが起こり、業界が冷え込むことで価格が下がる可能性があることです。この現象が顕著にでるのはマンションや建売住宅などになると思います。建設してしまっている物は売りきらないといけませんので、買い控えが起これば値下げせざるをえないでしょう。

マンション・建売住宅など完成したものは、増税前は駆け込み需要に合せ値上がりし、増税後は買い控えにより値下がりすることがありえます。税による増よりも値下がりのが大きくなる可能性が高いのではないかと思われます。1997年の増税時には10%程度の値下がりが起きたようです。
一方、一家建て住宅や設計事務所での家づくりは、契約後に工事をすることになります。いくら契約のためとはいえ工事前から赤字になる程の値下げすることはありえませんので、工事価格が増税前と後で急激に変化することは考えにくいです。
逆に遅らすことで増税以上のデメリットもあります。現在低金利といわれている状況ですが、今後下がることよりも上がる可能性の方が高そうと考えられます。また、家具やカーテンなど新居に必要な物の購入なども税率が上がれば上がるほど負担が増えます。

以上の事から、最初に結論を書かせていただきましたが、私たちの考えに過ぎません。
大事なのは家族のこと、家計のことを考え、自分たちにとってマイホームはいつの時期が最適なのか考え、
税制改革をうまく利用するという方向でお考えいただくのが良いかと思います。

増税の適応につきましては、下記表のスケジュールが予定されています。

設計事務所にご依頼の場合、設計および工事に時間がかかりますので早めにスタートする必要があります。
増税前の工事契約のタイムリミットが2013年9月30日となっています。
実施設計期間が2ヶ月程度、見積から査定・金額調整期間で最低2ヶ月程度を考慮しますと
遅くても4月から5月中には設計事務所を決め設計をスタートする必要があります。
プラン提案等をお考えの方は、早めにご相談いただければと思います。


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