『もこもこもこ』が名作である理由

息子が6ヶ月くらいから、読み聞かせていた「もこもこもこ」ですが、1歳7ヶ月くらいから、少しだけ自分で読めるようになってきました。
それを見て、初めはとても驚いたのですが、同じ月齢のお友達に聞くと、案外みんな「もこもこもこ」限定で読める!という話なのです。

以前、このブログでも「もこもこもこ」について書いたのですが、最近になって改めてすごい絵本なのだなあと思ったのでした。

素人の仮説ですが、『もこもこもこ』が名作である理由について考えてみました。

まず、元永定正さんの描く絵の「記号としての力」の強さが「こどもの読む力」を導き出す誘因なのではないかと思います。
そして、こどもは文字よりも強い絵を記号として認識し、読み聞かされる音とセットで記憶していくのでしょう。

それに加えて、谷川俊太郎さんが紡ぎだす「こどもが発音しやすい音」や「リズミカルな繰り返し音」がまた記憶に残りやすいのだと思います。

また、この「もこもこもこ」は8ヶ月の頃に最も読んでいた絵本でした。
最近は読み聞かせていなかったのですが、息子が読んだのは久しぶりに絵本を開いた時だったのです。
私が読む前に「もこ」と読んだのでした。

以前、語りかけについて書いた記事があります。
0歳児のための絵本は、「まだ文字が読めないから」ではなく、「親子間の言葉のやり取り」を楽しんでたくさん読んであげるといいのではと思って実践していました。
今回の息子の成長は、アウトプットは良いインプットの礎の上に現れるのかもしれないと改めて考えさせてくれました。

これからも、できるだけ良い絵本を選んで、たくさん読んであげたいと思ったのでした。

LIFEVISTA ライフビスタ建築設計事務所
育み合う暮らしをデザインする
■愛知・岐阜・三重・名古屋・尾張三河のデザイン住宅■
http://www.lifevista-design.com/