童具館のケルンボール<育児の現場から>

今年、サンタクロースから息子へのプレゼントは童具館のケルンボールでした。

ケルンとはドイツ語で種子という意味だそうです。
ボールはあかちゃんの手に収まる大きさで、ひとつひとつを取り外して遊ぶこともできます。
あかちゃんの注意を引きつける物の特徴として左右対称であるという要素がありますが、中でも球体は上下左右どこから見ても対称です。
また、同じ形態でありながら色が異なることで、「赤」や「青」という呼び名の違いが『色』によるものであるという認識へ至るヒントにもなるそうです。

回転すると七色に見え、回転が遅くなるにつれ、ひとつひとつの色と形がはっきり見えるようになります。

また、取り外したボールでの遊び方も、様々なパターンが考えられています。

ドイツの教育学者フレーベルをご存知の方は、恩物の使用パターンと似ていることに気付かれたかもしれませんね。

それもそのはず、ケルンボールの生みの親である和久洋三さんは、フレーベルの影響を受けてこどものための童具をデザインされている方なのです。

シンプルな形態の組み合わせが、多様なあそびを展開する素晴らしい童具だと思います。

住宅のデザインにおいても、例えば少し低めのカウンターなどが、こども用のお絵描きスペースになったり、パパがちょっと腰掛けて本を読んだりするベンチになったり。
同じものでも使い方が違うことでその場が多様で豊かなものになるということがありますね。
同じような良さをこのケルンボールにも感じています。

息子の成長に合わせて、その役割を変え、創造力を刺激してくれることを期待しています。

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