絵本よみきかせの失敗。。。あなたにも起こるかもしれない「あともう一冊スパイラル」の恐怖!

久しぶりに、育児について書いてみようと思います。
先日、3歳になったばかりの息子は、絵本が大好きな子どもに育ちました。

絵本が苦手なお子さんのお母さんたちには、羨ましいと言われることも多いのですが、
就寝前のよみきかせは、かなりハード。。。泣

毎日3〜7冊、平均5冊の絵本を読むのは、なかなか大変です。

そして、ここ数日は初歩的なあやまちから、悲惨な状況。。。通称「どつぼ」にはまっていました。

絵本大好きっ子が繰り広げる、「エンドレスよみきかせ」!
キャー!書くだけで、悲鳴をあげそうになります。笑


結論から言うと、悪いのは母親である私でした。

前に読んだ絵本を、寝室に数日分重ねて置いておいたのが、そもそもの始まりでした。

毎晩、5冊くらいの絵本を息子がチョイスして寝室へ持っていくのですが、それらを読んだ後に

「まだ読みたい!もっと読みたい!」

といって、昨日までに読んだ絵本の山へ飛びつきます。

「じゃあ、あと一冊ね。」

といって、一冊で終わるわけがありません。
最終的には、寝る寝ないで、親子ともちょっと険悪なムードになって就寝。
これを2、3日繰り返してしまいました。


そして、過去最多の16冊読まされて、ようやく

「あかん。。。読んだら仕舞うだったわ。」

と目が覚めたというわけです。
きっと当たり前に、”読んだら仕舞う”を実践できているご家庭もあろうかと思いますが、
私は、この「あともう一冊スパイラル」に遭遇するまで、きちんと意識できていませんでした。


積まれた絵本には、もっと読みたい!という意欲を掻き立てる力 がある反面、

就寝時間を越えても、際限なく読み続けてしまうというケジメの無さ を助長してしまうという負の一面もあったわけです。


というわけで、現在、わが家では前日に読んだ本は、夜の絵本選びまでにはしまっておくというルールをつくりました。
この対策は功を奏し、選んだ本だけを読めば、納得して寝るようになりました。


しかし、この経験、正直しんどかったのですが、悪いことばかりでもありませんでした。

まず、「こどもは、他に絵本が見えていなければ、それ以上は求めない傾向がある」ということ

スムーズな就寝を目的とした場合は、絵本は必要以上に見えていない状態を作らなくてはいけません。
逆に、絵本やその他こどもに触れさせたいものがあるなら、「手が届き、見えていること」が重要です。
こどもの好奇心をイキイキさせたいなら、面白そうなものがちゃんと見えるところになくてはいけないのだということですね。
この考え方は、ライフビスタで提案している「いえとしょ*」とも通じるところがあります。

もうひとつ、「いろんな絵本に触れさせたいなら、一度読んだ本は少しの間しまってみる」ということ

今回、読んだ本が徐々に寝室に滞積していくことで、一方の本棚は品薄になっていきました。
すると、今まであまり興味を示さなかった絵本を選んでもってくるように。
まあ、息子にしてみれば在るものから選ぶしかありませんしね。
おかげさまで、かなり満遍なく色んな絵本を読んであげることができました。

「いつも、おんなじ絵本ばかり持ってくるのよね。」という方がいらっしゃったら、ちょっと試してみてください。
ただ、ライナスの毛布のように、一つの絵本にとても思い入れのあるお子さんもいらっしゃいますから、
「あの本出して!」
といいだしたら、出してあげてくださいね。

育児は、観察と仮説と実験と考察(←考えるカラスのOPそのままですが。笑)の繰り返し。
失敗から学ぶという姿勢が大切だな、と思った夏の日の小さな気づきでした。


 *「いえとしょ」とは…LDKの一角に、家族共有の本棚を設け、ダイニングテーブルを閲覧机としても使う「おうちの図書館」という考え方。
  子どもと大人の本がまとめて収納されることで、子どもは身の丈にあった本だけでなく、ちょっと背伸びをして読む大人の本も手に取る機会を得ることができます。



LIFEVISTA ライフビスタ建築設計事務所
育み合う暮らしをデザインする
■愛知・岐阜・三重・名古屋・尾張三河のデザイン住宅■
http://www.lifevista-design.com/
lifevista.jp@gmail.com