ふじようちえん見学5<モンテッソーリ教育・「開放性と安全性」の両立>

ふじようちえんといえば、その開放的な建築が印象的です。
中庭からも、外庭からも園舎の中にアクセスでき、中の様子もよく見えます。
一見、防犯面で不安があるようにも見えます。

しかしながら、開放的な園舎は「人の目が行き届いている」という点で、防犯に適したつくりとなっているのです。

こどもたちの様子が、中庭からも外庭からもよく見えます。
一室で異変があれば、他のクラスからも様子が分かります。

また、園舎の中からは園が一望できます。
避難が必要なときには見通しの良さも重要な要素ですね。


職員室も実に開放的です。

園長先生も部屋を持たずに、同じスペースで職務にあたります。
暖炉もあり、整然とした中にも家庭的な雰囲気があります。

体調のすぐれない子は、職員室の一角にあるベッドで休みます。
ここが、医務室になるのです。
複数の先生の目が行き届いているので、こどもに安心感を与えることができそうです。

個々の職員席には電話はなく、園の先生方はPHSで連絡を取り合っています。
これは、防犯や避難にも役立つよう考えられていて、有事の際はPHSからの一斉放送も可能だそうです。

ふじようちえんは、こどもたちが自らの力で成長することや、そこで過ごす時間の楽しさを大切にしつつ、安全も確保しているデザインなのです。


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